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NHKスペシャル「日中戦争」を見て。 [日記・雑感]

今晩、22時からのNHKスペシャル「日中戦争」を見た。
文化庁芸術祭大賞受賞による再放送である。

盧溝橋事件に始まる日本軍の中華民国(以下「中国」と呼ぶ)への侵攻が、まず上海攻略から始まり、
当時中国の首都であった南京まで侵略してゆく過程を目の当たりにし、
ついに南京陥落をさせたとき、中国兵の軍服や兵器が沢山南京城内に落ちているのを発見、
軍服を脱いで民間人に成り済ましている、
と決めつけた日本の司令官は、敵軍捕虜ではなく、軍隊に無差別殺戮を指令したのだ。
当時南京に在住していたドイツ人牧師が撮影した映像は本国に送られたが、
その存在は行方不明である。
ただその映像のコピーはあり、アメリカ各地にて上映されている。
その映像の一部をNHKは特集の中で公開している。
その映像を見た範囲では明らかに日本兵が南京の中国人を虐殺している行為が写っているのだ。

それにしても現地の司令官が南京侵攻を独断で行い、これを日本陸軍軍令部が追認する形で行われたのは事実である。

こうしてあの『南京大虐殺』が行われたのである。
戦争を知らない団塊の世代の私には、衝撃的なドキュメンタリーだった。

日本軍は、首都南京まで侵略しておきながら「戦争」と位置付けず、「支那事変」とする日本軍の中国侵略は、やがて世界戦争に突入してゆくのである。
太平洋戦争で亡くなった日本人600万人、中国人民は1,000万人とNHKは締めくくっている。

いみじくも今年は日中戦争につながった盧溝橋事件や『南京大虐殺』から七十年にあたる。
未だに「南京大虐殺は本当にあったのか?」と報道するマスコミや年長者の方がおられる。
七十年の節目に、団塊の世代の親たちが経験したあの戦争を考える良い機会である。
アメリカにてドイツ牧師の撮影フィルムが上映しており、NHKもその映像をドキュメンタリーで流しているのであれば、
是非今この七十年の節目に、日本国民の皆が見れる機会があってほしい。

ドイツ国民は、あのヒットラー率いる「ナチスドイツ」が起こした『ホロコースト』を自戒をこめて今も、ナチズムの残党探しをし、糾弾することを忘れない。
方や三国同盟の同盟国だった日本は、未だに『南京大虐殺』について本格的な調査に取り組もうとはしていない。

『南京大虐殺』:出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%8D%97%E4%BA%AC%E5%A4%A7%E8%99%90%E6%AE%BA#.E8.A2.AB.E5.AE.B3.E8.80.85.E6.95.B0.E3.81.AB.E3.81.A4.E3.81.84.E3.81.A6

『南京大虐殺』の別のサイト:
http://japanese.china.org.cn/jp/archive/nanjing/node_2167266.htm

このサイトによれば、『南京大虐殺』は集団虐殺と個別の殺戮を合わせてと30数万人と記されている。





《Today's Music with Walking》
 木住野 佳子    "You Are So Beautiful"
(1998年12月16,17,18日録音。SJ誌ゴールドディスク選定。)

ユー・アー・ソー・ビューティフル


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Silvermac

南京大虐殺には諸説ありますが、戦争がこの事件の原因であることは間違いありません。
by Silvermac (2007-02-10 07:55) 

mouse1948

*2kさん、おはようございます。
2kさんは御若いですから団塊の世代ではないでしょう。
戦後のベビーブームに生まれた私は、元特攻隊員の生き残りであった亡き父から幼い頃よく特攻に出撃したときの話をしてくれました。
父が生き残ったのは、敵艦隊に出会えなく燃料切れになるまえに帰還したからです。
その後、小学生のとき原爆の漫画を読んでショックをうけ、夢で魘されました。
日本軍がとった世界侵略行為が、やがては原爆の投下を生み出したのは間違いありません。
この「日中戦争」をみて改めて戦争の恐ろしさを痛切した次第です。


*マイケルさん、おはようございます。
マイケルさんも戦争をしらない世代でしょうね?
私たちは、子々孫々に父母が体験した戦争を語り継がねばならないと思いました。


* SilverMacさん、おはようございます。
いつもお越し下さり、nice!&コメントをありがとうございます。
確かに諸説があるようですが、「虐殺」があった史実を黙殺する行為はあってはなりません。
虐殺された中国人が100人だろうが30数万人だろうが、
日本軍がとった南京での殺戮が映像に残っているのですから。
日中戦争から世界戦争へ戦火が拡大していったのも、「大東亜共栄圏」という名目で中国、東南アジアへ侵略していったからです。
by mouse1948 (2007-02-10 12:19) 

mouse1948

michanさん、こんばんわ。
こちらにもお越し下さり、nice!をありがとうございます。
by mouse1948 (2007-02-11 01:05) 

武悪堂

支那事変とは
http://godslounge.seesaa.net/article/22906978.html
by 武悪堂 (2007-02-18 23:34) 

NO NAME

あなたの南京虐殺認識はおかしい。

歴史学者は、大体数万人と言う中間派と呼ばれる説と、
10数万と言う史実派、大虐殺派と呼ばれる説に分かれている。
中間派によるとは組織的な捕虜虐殺3万と杜撰な便衣兵摘出による虐殺が一万で大体4万ぐらいだったとしている。
史実派・大虐殺派はこれに、国際法的には合法な逃亡する兵士などの殺害を加えだいたい10数万としている。

これらの虐殺は松井司令官が命令したものではないし、
とうぜん司令官は無差別殺戮を指令などだしてもいない。
現地の部隊による独断。

どうも、便衣兵の摘出を無差別殺戮だと思ってるようだが、それも違う。
最初は、ミリタリーポリスである憲兵と中国人も同伴で便衣兵を摘出しようとしたが、進撃が早すぎて憲兵が足りなかったりの理由で
実際には、憲兵や中国人は同伴させず、
なんとなく便衣兵らしかったら便衣兵だとし、
家族らしきものが泣いて止めようとして来てどうも違うようだっと思ったら
開放するというような日本軍兵士の気分しだいで決める杜撰な摘出方法で摘出し、
疑いを掛けられたものは虐殺されたというもので、
杜撰ではあるが無差別ではない。

南京虐殺に関する史料は、
兵士個人の陣中日誌や
軍の公文書である戦闘詳報、戦時旬報、戦闘報告などの事件当時に書かれたもっとも史料価値の高い一次的なものが豊富にあり、
歴史学者の間で、
起こった出来事に関しての認識の違いはほとんど無い。
虐殺の定義が問題になっているにすぎない。

人数は関係ないというが、
南京虐殺が問題になるのは、
カチンの森事件の捕虜4400人と貴族階級2万数千人の虐殺を超える
一度に虐殺された捕虜人数としては近代最大の事件であるから。
by NO NAME (2011-03-09 09:41) 

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