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「東山魁夷とチェロと誕生日」No.1   東山魁夷とチェロ演奏会 [日記・雑感]

ソネブロ会員の皆様、こんばんわ。

昨日12月14日は私の50数回目の誕生日でした。

12月10日までの会期で市川市東山魁夷記念館にて「《道》への道」」展(開館1周年記念展)が開催されており、その開催情報を知ったのは11月初旬、
そのとき開館1周年を記念して記念館2階展示場にて1周年記念イベント「〜冬・弦の響きに包まれて〜」が12月14日18:30から開催(料金500円)されることを知った。
なお、「《道》への道」」展は12月8日に観に行きました。
「道」(国立近代美術館所蔵)と「道 試作」(記念館所蔵)が並んで展示されていました。
もうこの2枚が同時展示されることはないかもしれません。
あきらかに完成度は「道」の方であることは確かです。
しかし、東山魁夷画泊は、両方の絵にサインを書いています。
これは明らかに2つの絵を確立(=独立)した作品としている印しでもあるのです。
でも「道」の両側の草むらの深淵な緑だけみても圧倒されます。

(購入した「開館1周年記念展 カタログ」から)

カタログ表紙




左頁が「道 試作」、右頁が「道」



この2つの「道」以外にも「道」に関わるスケッチ画が数点あります。
またその他にもリトグラフだけではない原画や版画の展示も多数あり、
見応えのある展示会であった。

後日電話で演奏会のことを記念館に問い合わせると既に100枚のハガキが届いているとのこと。
定員は100名であるからこの段階で倍率2倍であった。
早速往復はがきで申し込んだが、当選の確率を考え私と母の名前で2枚出した。
そして今月初めに当選のハガキが届いた。

(市川市東山魁夷記念館の外観の画像 12月8日撮影)


















記念館が出来る前から市立中央図書館の2階に「東山魁夷ギャラリー」があり、東山魁夷画伯ご夫婦が市川市に在住であることは知っていた。
そしてそのギャラリーで開催される展示会には何回か観に行きました。
その画伯も今は故人となり、そして記念館が出来た。
画伯の日本画は心象風景を描いた作品も多く私は好きであった。
その記念館で昨日行われたのは、チェロの独奏、そして後半はチェロの四重奏。
まず前半のソリストは東京フィルハーモニー交響楽団の首席チェリストの「金木博幸(かなきひろゆき)」さん。
桐朋学園高校音楽科卒業、1981年に渡独。1984年北西ドイツ音楽大学首席卒業。
1991年帰国後、東京フィルハーモニー交響楽団の首席チェリストに就任された。
私と母は開場(18:00)の30分前から記念館前で並んだ。
小雨が降ってきた。
やがて開場、料金2人分1,000円を支払い、一番に2階に入った。
そして向かって左側の前から2列目に席を取った。
そして演奏者用に設置されている場所をみて驚いた。
なんと演奏者から2mくらいの至近距離なのだ。
ジャズのライブやコンサートには沢山聴きに行ったことがあるが、クラシックコンサートには1回も行ったことがない。
といってクラシックが嫌いな訳ではない。
なかでも好きなのは、ドヴォルザークの 交響曲第9番ホ短調作品95「新世界から」、シューベルトの 交響曲第8番ロ短調「未完成」。
ショパンのピアノ・コンチェルトも好き。



開演の時間18:30、金木さんが入場、第1部は金木さんの独奏、
演目はバッハ:無伴奏チェロ組曲より、第1番、第2番、第3番。
この演目の前にプレリュードの演奏があった。
開場は静まり返り、演奏が終わったとき、ソリストの金木さんがこう言った。
「皆様、かなり緊張されてお聴きになっていましたですね。私も同じく初めて演奏する会場で緊張してしまいました。」
この一言で、会場に笑いが起きた。
それから後の演奏は、演奏者と観客との調和を感じることが出来た。
休憩を挟んで後半は金木さんの門下生3名(1名は女性)との四重奏が3曲演奏されたが、
最後の曲の後半で私たちが教会での結婚式で聴くあの有名な曲を4人が目一杯に渾身を込めて演奏してくださる大サービス。
演奏終了直後、満場の拍手の嵐が鳴り止まなかった。
時刻は予定(20時)を過ぎた20:15頃になっていた。
演奏会終了後、2階の出口にゆくと、なんと金木さんが私たちを見送りにいてくださるではないか!
東京フィルの首席チェリストが観客を見送って下さるとは.....。
私は思わず、「とても素晴らしい演奏で感激しました。握手してください!」と言った。
金木先生の手は温かくそして思い切り握ってくださった。

初めて面前2mで聴いたチェロの弦の響きがいつまでも耳の奥で余韻となっていた。

(12月14日撮影)




誕生日祝いの夕餉は帰宅した20:30頃から開始しましたが、
この続きは次回にお話します。





《Today's Music with Walking》
HORACE SILVER "JAZZ HAS A SENSE OF HUMOR"
(1998年12月17,18日録音。SJ誌ゴールドディスク選定)

Jazz Has a Sense of Humor


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マイケル

市川市東山魁夷記念館、素敵な建物ですね。
by マイケル (2006-12-16 07:53) 

mouse1948

マイケルさん、おはようございます。
日本画の大家、東山魁夷画伯に相応しい北欧風な建物です。
画伯はたびたびヨーロッパにも行かれましたが、特に北欧が好きだったようです。
我家からは遠くないので、好きな画伯の展示会にはなるべくゆこうと思っています。
画伯の絵から学ぶことも多いのです、デジカメ撮影が趣味の私にとっては。
色彩感覚、構図、絵が持つ心象です。
by mouse1948 (2006-12-16 09:17) 

サファイヤ

こんな素敵な記念館で、しかも間近でのチェロの生演奏とはいいですね。

クラシックはそれほど詳しくはないですが、聴くのは好きです。
先日もコンサートに行き、ドボルザークの9番を聴きました。
by サファイヤ (2006-12-21 23:19) 

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