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「消しゴム」から「Pure Soul」へ。 [映画&ドラマ鑑賞(韓流以外)]

数日前に「私の頭の中の消しゴム」(韓国映画)を観て感想を書きました。
そしてその映画のラストでのテロップで、原作は、
日本のよみうりテレビの「Pure Soul〜君が僕を忘れても」であることを知り、
このTVドラマも観ました。
こちらは全12話552分で、DVDでは1卷3話の全4卷です。
2001年製作だが、DVDリリースは'05年10月21日ですから、
テレビを見逃した方は、このDVDで観ることになります。

全4卷552分は長くは感じませんでした。
妻、高原薫役の永作博美と夫、高原浩介役の緒方直人の息の合った素晴らしいドラマでした。
また薫の主治医役の室井滋の演技も、突き放したクールな話し方がこのドラマを活かしてた。
このドラマの中の薫の台詞の中に「消しゴムがあるの」という言葉が出てきます。
これを韓国映画ではタイトルに使ったのですね。
552分は長くは感じませんでしたが、観がいはありました。
また薫が記憶障害に侵された後は、特に夫婦間での感情の揺れの描写がドラマの方ではより緻密です。

両作品ともに、印象的な同じシーンが出てきます。
新妻、薫が夫のために作った愛妻弁当(2段箱)です。
昼食時、開けた弁当箱は2箱とも白いご飯だけだったのです。
このシーンは私の心に強く響き「病の怖さ」を覚えるに充分でした。
また「私の頭の中の消しゴム」では、子供は出来ませんが、
ドラマでは「ひまわり」と命名された女の子が生まれます。

ラストの海辺のシーンで、夫は心の中でこう言ってます。
「ひまわり、ママはパパに教えてくれたんだ。
人を愛するということの切なさと苦しさを。
そして決して変らないものがあることを。
そう、永遠の愛があるってことを。」

「Pure Soul」のラストシーンもとても良かったです。
そして永作博美の演技も素晴らしいものでした。
でもこのドラマでは泣きませんでした。
韓国映画より、より繊細で緻密な夫婦間の感情描写がありながら、
です。
もし「私の頭の中の消しゴム」よりも先に、「Pure Soul」を観ていたらどうだったんだろう、と思います。
リメイクよりも原作ドラマの方が良い、
という方が多いのかもしれません。
でも私は、もし先に「Pure Soul」を観たとしても泣かなかったと思います。
「私の頭の中の消しゴム」が117分でも感動がより多く、そして泣きました。
長ければ良いわけではないですよね。
ただこれだけは言えます。
どちらもアルツハイマー病になった妻と彼女を支える夫との夫婦愛を心に甚く感じました。

両作品は原作、リメイクなどというカテゴリーを超えて、
健常者である私達に訴えるものがたくさんありました。
ドラマの最後のテロップにはこう書かれてます。
「日本では現在約100万人の方々が、アルツハイマー病と闘っており、
多くの医師達が治療法の研究を続けています。」
「この病気が近い将来、治療可能になることを祈って.....」

http://www.amazon.co.jp/gp/product/B000B5M80O/249-1096202-3154761?v=glance&n=561958




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ケン・ジュウク

「ピュアソウル」、テレビ放映中は数回見た覚えがありますが、DVDレンタルで見たくなりました。
by ケン・ジュウク (2006-06-09 18:51) 

mouse1948

ケン・ジュウクさん=韓国TVドラマ・フリークとお見受けしました。
私も好きですので、これからもよろしく。
純愛もの、感動もの、ラブコメ、なんでもO.Kです。お薦めをご紹介くださいませ。(^—^)
by mouse1948 (2006-06-10 07:22) 

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