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「大エルミタージュ美術館展」鑑賞 No.2  上野の森と美術館展 [芸術鑑賞]

ソネブロ会員の皆様、こんばんわ。

11月15日(水)に、上野の東京都美術館で開催されている「大エルミタージュ美術館展」を母と家内の3人で観に行きました。

(「大エルミタージュ美術館展」のパンフレット)  3画像
入手したパンフレットを最初にご紹介いたします。
ここには会期も記載されていますので参考になさってください。












昨日のNo.1では、絵画鑑賞前に、浅草のロシア料理店「マノス」で食事しましたので、お店の紹介を兼ねてアップさせて頂きました。

上野公園へは浅草からタクシーでゆきまして、東京都美術館に一番近いところまで行ってもらいました。
下車したのは、美術館の直ぐそばでした。
美術館への道すがら、旧東京音楽学校奏楽堂の前を通りましたので、デジカメでパチリ。

(旧東京音楽学校奏楽堂)  2画像









(東京都美術館 入り口) 3画像
タクシー下車から4〜5分で美術館の入り口に来ました。

入り口前の「大エルミタージュ美術館展」の看板  2画像









入り口のオブジェ







(館内 案内)    

65歳以上無料、の看板
(11月15日と12月20日はシルバーデー、65歳以上の方は入場無料になります。要、身分確認持参)






私たちは招待券を3枚持参なので、観覧料金(一般1,200円、65歳以上600円)は不要です。


(会場入り口前のカタログ売り場)






(会場入り口)
ここから入場しましたが、平日にも関わらず結構混んでいました。
この美術館展の人気の高さがわかります。
土日祭日は相当の混雑となっていることでしょう。





(会場図)
LB階、1階、2階が会場で、エルミタージュ美術館所蔵の油彩
80作品の展示となります。






(出品リスト)  4画像
ちょっと見にくいかもしれませんが、全80点のリスト表があったので掲載いたします。












上記の作品番号順には展示されていません。
テーマ別に展示されていました。

今自宅で購入したカタログを見直していますが、
まず当日一番に感じたことは、例えば作品番号1番の「聖母子」ですが1480年末の油彩にも関わらず、保存状態が素晴らしいことです。
もう520年以上経過しているのにです。
そしてその他の79点も同じく、昨日描き上げました! という風な色鮮やかな絵画ばかりなのです。
これは本当に驚きました。
まさに帝政ロシアの権力と冨の象徴です。

ここで、僭越ですが、全80点の中で私が最高、と思った作品を、
そして印象に残った作品も出品番号でリストアップさせて頂きます。

(最高に気に入った作品)
4、「オランダの室内」(ピーテル・ヤンセンス・エリンハ作、1670年頃)

10、「窓辺の婦人、変りやすい天気」(ギュスターヴ・ド・ヨンゲ作、1863年頃)

13、「扇子を持つ女」(ピエール=オーギュスト・ルノワール作、1880年)

40、「野原の少女」(ルートヴィヒ・クナウス作、1857年)

49、「果実を持つ女」(ポール・ゴーギャン作、1893年)

53、「農夫の妻(全身像)」(パブロ・ピカソ作、1908年)

59、「ダンウォードの干草、アイルランド」(ロックウェル・ケント作、1926〜27年)

67、「都市風景」(シャルル・レイケルト作、1856年)

70、「ナポリ湾の花火」(オスヴァルト・アヘンバッハ作、1875年)


(印象に残った作品)
2、「エジプトへの逃避途上の休息」(ボニファーツィオ・ヴェロネーゼ作、1530年代)

8、「オウムト子どもたち」(クリスティーナ・ロバートソン作、1850年)

15、18世紀の女官たちの水浴」(フランソワ・フラマン作、1888年)

16、「ルーヴル美術館の若い水彩画家」(パスカル=アドルフ=ジャン・ダニャン=ブーヴレ作、1881年)

28、「野兎と果物のある静物」(アレクサンドル=フランソワ・デポルト作、1711年)

41、「鳥の巣を持つ女」(シャルル・シャプラン作、1870年頃)

42、「牧場の羊」(シャルル=エミール・ジャック作、1867年)

45、「花瓶の花」(アンリ・ファンタン=ラトゥール作、1883年)

48、「ジヴェルニーの干草」(クロード・モネ作、1893年)

64、「エルベ川から見たビルナの風景」(ベルナルド・ベロット作、1753〜55年)

65、「ゼーガッセから見たドレスデンの旧市場」(ベルナルド・ベロット作、1751〜52年)

66、「アルンヘムの風景」(ヤン・ウェイセンブルフ作、1851年)

68、「ヴェネツィアの風景」(フェリックス・シーム作、1850年代)

72、「エトワール広場から見たシャンゼリゼ」(エドモン=ジョルジュ・グランシャン作、1878年)

73、「海から見たヴェネツィアの眺め」(シャルル・コッテ作、1896年頃)

75、「カフェにて」(アルフレッド・ヘンリー・モーラー作、1905年)

78、「リュクサンブール公園、ショパン記念碑」(アンリ・ルソー作、1909年)

80、「モンマルトルのキュスティン通り」(モーリス・ユトリロ作、1909〜10年)

長々とすみませんでした。
今回の作品の中で最も好きな作品は?
と問われたら、躊躇わず40番の「野原の少女」です。

絵を描くのが苦手な私ですが、学生時代5年半(高〜大)は詩を書いていました。
また同じサークル(文学研究会)に絵画鑑賞が好きなT君(今も親友として会っています)がいて、
彼の影響もかなり受けました。
文学と関連してダダイズムやシュールレアリスムにもはまりました。
一緒に版画の展覧会に行ったこともあります。
そしてもうかなり前からゴッホの生き様とその作品に魅かれています。
ですから一番好きな画家はゴッホです。

それから少し余談になりますが、パリのオルセー美術館に行って驚いたことが、3つあります。

1、 ビデオ撮影がO.Kなこと。
2、 館内で絵の前で座り込んでもいいこと。
(先生に連れられた小学生たちが、有名な絵の前で座り込み、
先生の説明を聴いていました。)
3、 画学生の女性が有名な絵の前でデッサンをしていたこと。
 (事前に許可は必要なのでしょうが)

3は、上の作品番号16、「ルーヴル美術館の若い水彩画家」がまさにその情景を絵にしたものです。

フランスは芸術の都、あいにく時間がなくてルーヴル美術館には行けませんでしたが、
オランジュリー美術館(モネの「睡蓮」がある)とオルセー美術館は、いずれもビデオ撮影がフリーパスでした。
これは日本やアメリカでは考えられない素晴らしいことです。
(ニューヨークのメトロポリタン美術館内でビデオを構えたら、警備員が飛んできて注意されました。)


今回は平日だったので、結構混んではいましたが比較的ゆっくりと鑑賞できたことが幸運でした。

ここでいつもなら気に入った絵のポストカードを買うのですが、
今回はカードはもちろんのこと、久しぶりに「カタログ」(2,000円)も買ってしまいました。
ポストカードのサイズでは、絵の印象がかなり違ってくるのです。
「カタログ」ですと見開きA3以上の大きさですので、これを見るたび絵から再びインパクトのある印象を受け、この美術館展を思い出すでしょう。

(「大エルミタージュ美術館展」のカタログ)
カタログの表紙が2つの絵画から選べたので、あの「少女」のものを買いました。




『大エルミタージュ美術館展』の公式サイトはこちらをご覧ください。

http://www.ntv.co.jp/hermitage/main.html

絵画鑑賞を終え、心地良い疲労感を感じながら美術館の外に出ると、もう黄昏近くでした。

(黄昏の東京都美術館) 3画像












(動物園前の小遊園地)
日が暮れるのが早く感じます。誰もいない遊園地でした。





末尾になりましたが「エルミタージュ美術館」について簡単に説明いたします。
「エルミタージュ美術館」は帝政時代の首都サントペテルブルグ(崩壊前のソ連時代の都市名はレニンググラード)にあり、
その中心部は世界遺産に登録されています。

「エルミタージュ美術館」に関するサイト(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』より)
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%A8%E3%83%AB%E3%83%9F%E3%82%BF%E3%83%BC%E3%82%B8%E3%83%A5%E7%BE%8E%E8%A1%93%E9%A4%A8

総数およそ300万点の膨大な所蔵品を誇る、世界最大級の美術館のひとつに数えられます。
今回の美術館展は、1万7000点あまりの絵画コレクションから、
「都市と自然と人びと」をテーマに、15世紀ヴェネツィア派から20世紀の近代絵画まで、
油彩画80点を厳選し、展示されました。
もう二度と開催されない貴重な美術展です。
お時間がありましたら、是非お出かけ下さいませ。

さて開催中、又は開催予定の注目の美術展を3つご紹介して今回の「大エルミタージュ美術館展」鑑賞、を完了といたします。

(市川市東山魁夷記念館)
開館一周年記念展「《道》への道」:開催中、2006年12月10日まで。





東山魁夷の原点でもあるこの《道》、最終段階の「試作」原画は記念館が所蔵していますが、「完成作品」は東京国立近代美術館が所蔵しております。
今回は、市川市在住だった故東山魁夷画伯のため、特別に記念館に「完成作品」が来ています。

「市川市東山魁夷記念館」の公式サイト:
 http://www.city.ichikawa.chiba.jp/bunka/higashiyama/



(東京都美術館)   2画像
 「オルセー美術館展」:2007年1月27日〜4月8日開催
 予告パンフレットです。










(国立新美術館)  3画像
「モネ展」:2007年4月7日〜7月2日開催
 予告パンフレットです。









国立新美術館は、六本木に出来た新しい美術館です。

国立新美術館の公式サイト:
 http://www.nact.jp/


長文のおつきあいをありがとうございました。


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コメント 6

mouse1948

mamiさん、こんにちわ。
いつもお越し下さり、nice!をありがとうございます。
今朝急にnice!が沢山増えたので驚きましたが、mamiさんのnice!でした。
感謝です。m(__)m
by mouse1948 (2006-11-23 13:17) 

mami

こんにちは~♪  \(^ ^)/
コメントしなくてごめんなさい。
あまりにも重いので、押し逃げしました。
お越しいただきまして、ありがとうございます。(_ _)
by mami (2006-11-23 13:39) 

こんにちは^^
このブログを見るだけで疲れますぅ~~^^美術館ってどうして疲れるのかしら・・・やはり一点だけ座り込んでみるのが一番いい鑑賞のしかたに思えます。
by (2006-11-23 15:39) 

mouse1948

mimimomoさん、こんにちわ。
お越しくださり、nice!&コメントをありがとうございます。
確かに美術館での絵画鑑賞って、疲れますね。
特に土日祭日は最悪です。
どうしてもゆっくりと観たいのであれば、開催当初の平日が比較的空いていて狙い目です。

混雑していれば、いや空いていても、日本では展示物がある部屋で長椅子が置いてある美術館は少ないので、
残念ながら座り込んでの鑑賞は無理でしょう。
椅子のない展覧会で座り込むと、注意されます。

やはり開催当初の平日、ですね。
また美術館には展示会場に休憩する場所や長椅子を置いているところもあります。
東京都美術館の今回も、途中に休憩スペースがありました。

ところで、私の絵画鑑賞の方法は、
最前列の流れに沿って観ていると時間がかかり、かなり疲れますので、
3~4重に重なって観ている方の後方から絵をウォッチング、
これは是非近くで観たい、という絵画だけはその3~4重の隙間が瞬間空くときがありますので、
その瞬間を逃さずスススッーとその隙間に入り込み、しっかり最前列か二列目で気になる絵画を鑑賞します。
マナーに反する気味な手ですが、これですとそんなに疲れません。
by mouse1948 (2006-11-23 16:53) 

モネ展は見に行きたいですね〜
首都圏にお住まいの方がうらやましいです。
by (2006-11-28 11:04) 

mouse1948

すずめさん、こんにちわ。
いつもお越し下さり、nice!&コメントをありがとうございます。

今回の「モネ展」は、国内外の主要コレクションからおよそ90点のモネの名作が集められ、その数は日本で開催されたモネ展では最大規模だそうです。
私は「オルセー美術館展」とともにこちらも観に行く予定です。
by mouse1948 (2006-11-28 12:07) 

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