SSブログ

「旧朝香宮邸のアール・デコ展」 No.3 宝飾品 [街並・建築物(含む内部装飾)]

ソネブロ会員の皆様、こんばんは。

昨日に続き、第三回目の今日は「旧朝香宮邸の宝飾品」を掲載いたします。
邸内に展示されていた宝飾品を4点ご紹介いたします。

1、 蓋付き壷(アンリ・ラパン作、1926年頃)




2、 花瓶
「オラン」(ルネ・ラリック作、ガラス製)




3、照明器具
「ゴーヴネの照明一対」の1つ(磁器製)
(ジャン・バティスト・ゴーヴネがデザイン、フランスの国立セーブル製陶所で製作)





3、 香水塔
 (1932年アンリ・ラパンがデザインして、フランスの国立セーブル製陶所で製作)
塔の上部に香水を入れ、塔の中の電球の熱で香を部屋に漂わせたとのことです。


 

点灯




点灯、上部アップ
 




上記の他にも沢山の「宝飾品」が3つの小室にて展示してありましたが、
いづれも透明ケースの中にあり、撮影禁止でした。


【アンリ・ラパンとルネ・ラリックの紹介】
旧朝香宮邸の内装に携わったアンリ・ラパン、
そして正面玄関ガラス・レリーフ扉等を制作したルネ・ラリックについて、美術館発行のPDF書類から引用しました。

*アンリ・ラパン Henri Rapin (1873-1939) *
フランス人画家、装飾デザイナー。
新古典様式の歴史・風俗画家ジャン=レオン・ジェロームに師事し、サロン展などで活躍しました。
1903年頃から家具工芸分野で作品を発表しはじめ、さまざまな材質を組み合わせてデザインした
家具により地位を高めました。絵画や彫刻を施したパネルを用いた家具デザインは、画家であったラ
パンの得意としたものです。
1924年に国立セーヴル製陶所と装飾美術学校の美術部長に就任し、1925年のアール・デコ博覧
会では装飾美術家協会の副会長として博覧会開催に力を尽しました。同時に、デザイナーとしても大
規模なパヴィリオンの内装・庭園デザインを担当しており、そのデザインに感銘をうけた朝香宮が自ら、
1929年(昭和4年)に邸宅の内装デザインをラパンに依頼しています。
朝香宮邸のシンボルともいえる香水塔や壁画などが、ラパンの手によるものです。

*ルネ・ラリック René Lalique (1860-1945) *
フランス人宝飾デザイナー、ガラス工芸家。
パリとロンドンでデッサンと彫刻を学び、宝飾デザイナーとして活躍。植物、昆虫、裸婦などをモチーフ
とした官能的な作品により、エミール・ガレ、アルフォンス・ミュシャらと並ぶアール・ヌーヴォーの代表
的作家として評価されています。1906年に香水商コティから香水瓶のデザインを依頼されたことによ
り、ガラスへの関心を強め、以来ガラス工芸家として活動を開始します。量産というデザイン上の要請
に対して、直線や流線型を活かした造形や、型押技法などの技術革新を行い、アール・デコを代表
するガラス工芸家として、1925年アール・デコ博覧会では記念碑的噴水塔を制作しました。
朝香宮邸のためには、正面玄関ガラス・レリーフ扉、大客室と大食堂のシャンデリアを制作しています。


シリーズ最終回のNo.4の明日は、「照明」です。
明日も是非お越しをお待ちしております。


nice!(2)  コメント(4)  トラックバック(0) 
共通テーマ:趣味・カルチャー

nice! 2

コメント 4

mami

おはようございます。
コバルトブルーの壺が素敵です~♪
次回も楽しみに!^ ^/
by mami (2006-10-06 05:36) 

mouse1948

mamiさん、おはようございます。
いつもお越し下さり感謝です。

ええ、この壷、つぼにはまりました!
色彩の鮮やかさが印象的でした。
80年前頃の作品で、美術館所有です。
by mouse1948 (2006-10-06 07:14) 

Baldhead1010

この壺、飾るために作ったんでしょうかねぇ。

華麗なる生活の日々だったでしょうね。
by Baldhead1010 (2006-10-06 14:05) 

mouse1948

Baldhead1010さん、こんにちわ。
外は強雨です。

この美術館は元「旧朝香宮邸」でありました。
この邸内で一番有名なのは「香水塔」です。
ただ確かに80年前の壷が今も現有しているということは、
戦前までは優雅で華麗な日々を送っていたでしょう。
by mouse1948 (2006-10-06 16:03) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。