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’10年6月20〜21日 不思議な夢をみた。   [日記・雑感]

入院中の6月20日夜〜21日朝、不思議な夢をみた。
入院日記帳(’10年6月21日7:32a.m 鮮明な記憶の夢を記載)から原文そのままここに記します。

『夢をみた』
不思議な夢をみた。「赤いスイートピー」を歌ったあの歌手だ。彼女は私と少し親しくなった関係だった。私は30歳代後半、彼女は20歳前後のようだ。
彼女をSとしよう。
Sの仕事は歌手ではない。でもその容貌は限りなくあの歌手そのものだった。
私たちは惹かれあい、何回かデートを重ねた。
8回目のデートだったろうか、Sからこんな告白を私は受けた。

S「この前あなたが野に咲く赤いお花を摘んで花束にしてくれたとき、とても嬉しかったの。」

私はその言葉に確かな愛の予感を覚えた。その後も会話は続いた。そして少しの沈黙があった。

S「本当に偶然ってあるのね。赤いお花を受けとったとき、あの朝妊娠していることを知ったの。」

その事実を知って私はこう言った。
「それは良かった。もしかしたらという思いもあったんだ。それで今体調は大丈夫なの?」

S「うん、大丈夫。医者の話では妊娠2か月だって。」

私「とても嬉しんだ。」

こんな会話をしている風景は北欧のような入り江のいりくんだ奇麗な港町だった。
祝日なので老若男女がくりだしていた。
Sと私はSの身体をいたわりながら、その港町の半島をゆっくりと散策した。
季節は春まっさかり、色んな草花が咲いていた。お花畑だ。
Sは野の花を手折り小さな花束にした。赤、黄、白、紫と鮮やかな宝石がSの掌にあった。
生活感のある港町なのに、私たちの散策は全く生活感を感じさせないものだった。

S「来月にでもあなたのご両親とお会いしたいと思うの。 どうかしら?」

私「もちろん君さえよければ大歓迎だよ。」

S「ありがとう。とても嬉しいの。ちょっと不安だったの。」

気がつくと夕暮れが近づいていた。昼間は休日の温かい陽気に誘われて多くの家族連れでにぎわっていたが、この時間になると入り江のそこかしこに若いカップルのシルエットが目立つ。
私たちもその一つだ。
入り江の右手奥に沈もうとしている夕陽をみながら、私たちは語り合った。
おそらく1時間足らずだったと思うが、3時間以上も話し続けた感じがした。
それほど私にとっては大変心地の良い時間だった。
半島の先端までたどり着いたときSは言った。

S「ここから町の中心部へお船があるの。 乗ってみない?」

私「それはいいね。」

10人も乗船すれば定員となる小さな観光コースだ。
夕暮れも深まっていたせいか、乗客は私たち2人だけ。
心地よい海風に吹かれてあっという間に港町に着いた。
気がつけば今朝Sと会ってから食事らしい食事をしていなかったことにその時気がついた。
Sの告白が重かったのか、Sと会える喜びで充足していたのか、多分そのどちらかであろう。
海辺に沿った場所に小さな店だけどとても美味しいところがある、というSの案内でイタリアンなレストランに入った。
この港町は漁港であるのだが、ブランド牛『H牛』の産地としても結構有名だ。
レストランには私の大好きなワインもハウスワイン以外にイタリア産を中心に20本以上がメニューにリストオンされていた。
Sは数回来店してるようで、メニューから『旬の魚介のリングイネ』を注文した。
ところが私はというと、注文した品物がどうしても思い出せない。
それどころが大好きなワインも注文してなかったようだ。
Sが魚介のパスタを注文したのだから少なくとも『H牛のステーキ』はないだろう、と思った。
初デートではないのだし、過去のデートでもワインをいただいた記憶がある。
お店は小さいが、風格のある内装、密かな人気店といった感じだ。
リストオンのワインをみても比較的リーズナブル、それでいて変化にとんだものだ。
夏牡蠣にはまだちょっと早いが、魚介全般によく会うシャブリ、そしてロワール地方の私の好きなミュスカデもあった。もちろんガヴィやソアーヴェも。
赤は・・・。
ワインの話は止めよう。どうせ注文しなかったようだし。
夕食の後二人は再び入り江の海岸線を歩いた。
すると不思議なことにその時間になっても真夏の夜でもないのにカップルが大勢いた。さらに不思議なことにそのカップルはみな外国人なのだった。
入り江から防波堤に向かって歩いてゆくと、突然あるカップルの男性がSの持っているバッグを奪った。その右手には小型ピストルがあった。
とっさに私はその男の右手首を両手でおさえた。すると男はピストルを私に向けようとした。
もみあいになって必死にそのピストルを男の右ふとももへねじこんだ。その瞬間銃声がなった。
男はうなり声をあげ、ピストルは私の手の中にあった。
その一部始終を周囲の多くの外国人カップルが見ていた。
バッグをとりかえした後、私とSは一刻も早くその場を離れたいと思った。
手許のピストルをどうしたかもよく覚えていなかった。

ここは北欧の港町なのか?と私はつぶやいた。
Sはこのアクシデントの始まりから終わりまでおびえることはなかった。その男とまるで知人であったかのように。
それでもその場から500mくらい歩いた頃、Sの顔に笑顔が戻った。
Sは平静だったのではなく、終始あぜんとしていたのかもしれない。
気がつけばまた半島の先端の船着場に二人はいた。
時刻はおそらく8時過ぎ、観光コースと思っていたのに小型船が停留されていた。
船員らしき方にたずねると港へ戻る最終便があるという。
凪いだ月夜の海を船で渡った。
休日のあまりにも出来事の多いデートだった。
Sを抱いた、抱き寄せた。
そのややこぶりだが形のいい乳房のふくらみを感じた。

私「驚いただろう? ショックだった?」

S「ううん、大丈夫。あなたがいてくれたから。」
「それより私のせいで逆にひどい目にあったような気がしてその事が恐いの。」

私「それは間違いなく君の考え過ぎだよ。ほんとうにアクシデントだったのだから。」

そして私はSの顔を真近にみた。
やっと緊張から解き放たれたのか、Sの顔は少し赤かった。
Sをいとおしいと思った。そして再び強く抱きしめた。
(未完)

201006200842車いす ぼかし.jpg

6月17日に手術、26日に退院しました。松葉杖の日々です。
しばらく通院&リハビリが必要です。
恐縮ですが、コメント欄を閉めさせていただきます。

【7月1日14時 追記】
坂本冬美の「また君に恋してる」、大ヒット中です。そこでYouTubeよりカラオケを再掲載いたしました。唄ってみてくださいね。
http://mouse1948.blog.so-net.ne.jp/2010-04-02
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