詩集『冬の夜』から No.9 「亀」 (1967年7月22日編) [青春時代]
亀
ないところに
ぼくはいる
しばらくすると
ぼくは
歩き出す
近くに遠くに広がる
あの雲に
ヒタヒタと登ろう
すべてが
どんどん遠ざかってゆく
足だけ
むやみやたらに
五次元に行きたいらしい
やはり
ないところに
ぼくはいるんだ
こんな足
地球に
忘れてくるんだった
【後記】
私の処女詩集『冬の夜』から抜粋して開示しております。
個々の詩の私からの解釈はいたしません。
心を開いて、感ずるままに読んでいただければ嬉しいです。
「こんな足地球に忘れてくるんだった」・・・千の風になっちゃいますよ。
by 旅爺さん (2008-08-07 19:36)
旅爺さん、こんばんわ。
詩は感じるものであって、論理(理屈)ではありません。
by mouse1948 (2008-08-07 21:01)