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「13年前の1月、スイスの想い出」No.1  オードヴィ [旅行]

ソネブロ会員の皆様、こんにちわ。

今使用中のパソコンディスクの真後ろの食器棚に置いてある"オードヴィ"が1本あります。
13年前の1月にスイスのツェルマットに夫婦でスキーに行きました。
そうあのマッターホルンの山麓の村です。
その時帰りもスイス航空でしたので、パリ(何故パリかは次回にお話します)発の飛行機でトランジットにチューリッヒ空港に寄りました。
そこでスイスに行ったときからずうっと探していたオードヴィを、
空港の免税ショップで幸運にも見つけたのです。
早速3本購入、1本は会社で公私ともにお世話になっている上司に、もう1本は義兄にお土産として差し上げました。

ワインには結構詳しいつもりですが、リキュール類等には全く縁がありませんでした。
そこで「オードヴィ」という言葉をネットで探しました。
すると、「蒸留酒」という言葉に辿りつきました。

http://www.gekkeikan.co.jp/enjoy/encyclopedia/00014.html

上記サイトを読むと、
『蒸留酒は、いったん造った醸造酒を火にかけて造るもの』であり、
『13世紀半ば、フランスのヴイューヌーヴは「ワインの蒸留酒には生命を永らえさせる不思議な力がある」といって、「生命の水」(eaux de vie)と命名しました。』との記載がありました。

ここでやっと私が買ってきた「オードヴィ」と繋がりました。
このお酒のラベルを読むと、下記の記載があったからです。

ブランド名:bon pere william
産地:PURODUCT OF SWITZERLAND(スイス製)
アルコール度数:40 VOL %
ラベルの上部左には"EAU-DE-VIE DE POIRES"の記載も。

持って回った言い方ですみませんでした。
POIRESは「洋梨」のこと、
そしてEAU-DE-VIEは「オードヴィ」である。
つまり『洋梨のオードヴィ』=『洋梨の蒸留酒』ということになります。
さらにネットで調べましたら、ウイリアム種という洋梨の種類があることが判明しました。
結論は『ウイリアム種の洋梨の蒸留酒』ということになります。

ではそのボトル画像を2枚ご覧ください。



(ラベル部分のアップ画像)




帰路時に購入してから13年と9ヶ月近くが経過しました。
開栓はもちろんしていません。
「じゃあ、せっかく3本も重い思いをして買ってきたのに、13年も味わってもいないの?」

はい、そうなんです、
といいたいのですが、帰国後少しして義兄の御宅に行く用事があったときに夕飯をご馳走になり、
その席でプレゼントした『洋梨のオードヴィ』、ボン・ペレ・ウイリアムを頂くことが出来ました。
その味わいは当たり前ですが、ちゃんと梨の香りがし、蒸留酒は濃厚で強かったです。

ですから我が家のボン・ペレ・ウイリアムは開栓せず、13年以上が経ちました。

問題は13年以上も経って大丈夫かですね。
そのことは私も気になって銀座の「明治屋」に行って訊きました。
すると「瓶の中の洋梨が蒸留酒の中に沈んでいれば、問題はないでしょう。
蒸留酒が万が一減って、洋梨が蒸留酒の上に出てしまうと、梨が痛む可能性があるので、
その時には、早めに蒸留酒を買って洋梨がその中に沈むように注ぎ足せば大丈夫です」とのことでした。

ところで洋梨のお酒ですので、洋梨が入っていますが、
なんと熟成した洋梨が1個丸ごと入っているのです。
どうして瓶口が小さなボトルに結構大きな洋梨が入ったのでしょう?
さあ、これはこのブログをお読みになった方への宿題としましょう。
次回にその答えを言いますね。

ではその丸ごと1個入った状態の画像を掲載しましょう。
ラベル側の裏からの画像ですから丸見えです。

(洋梨丸ごと画像)




さてこれと同じものが日本で手に入るか気になりました。
まず「明治屋」で尋ねましたが取り扱いなし。
日本橋の高島屋でも取り扱いがないそうです。
そして高島屋の店員さんから新情報を得ました。
「世界の洋酒事典」(講談社刊)にも『洋梨入りの蒸留酒』は掲載されていないそうです。
どうやら国内では入手が難しい珍重なお酒になっているようですね。
これからスイスに旅行される方、是非この銘柄を覚えていって、
帰国時にチューリッヒ空港の免税店で買っては如何でしょう。
多分いまでも売っていると思います。
スイスの特産品になっているようですから。
また値段も高価なブランディから比べたら買いやすい値段だと思います。

ではこのへんで第1回は閉めさせて頂きます。
次回は「洋梨を丸ごと入れる方法」をお答えしますので、皆様も考えてみてくださいね。
それからツェルマットでの想い出話、そして実はフランスの新幹線にも乗っていますので、
そこまで話が出来るかは今は本人の私にもわかりません。
でも皆様、次回も是非来て下さいませ。

【追記 7:40pm】
フランスのアルザス地方でも作られているようです。
名前は『ポワール・ウイリアム』との記載がありました。
下記サイトを参考にしてくださいませ。

http://www.shochu.or.jp/kajitsushu/watching/sonota/younashi/index.html

また、カルバトス(りんごを原料としたブランデー)やグラッパ(ワイン醸造の際にでるぶどうの搾り残しの部分を再発酵させてブランデーにしたもの)は比較的入手しやすいようです。
この2つのフルーツブランデーについての詳細は下記サイトをお読み下さい。

http://barvirago.blog37.fc2.com/blog-entry-24.html


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コメント 2

おはようございます^^
世の中には色々面白いお酒がありますね~。でも《水を注すようでごめんなさい》梅酒と似たようなものではないですか・・・? 確か焼酎も蒸留酒ですよね。
梅と梨の違いで、もちろん梅酒は焼酎を買ってきて作るから、根本的に違っていますが《かなり家庭で端折って作りますものね》その分当然お味も違うでしょうけれど。梅酒は氷砂糖なんか入れるから甘みもきついですしね。
by (2006-10-16 08:17) 

mouse1948

mimimomoさん、おはようございます。
はい、焼酎も蒸留酒です。
焼酎に青梅の実と等量の氷砂糖とを長時間浸けてつくったのが「梅酒」で、リキュール類になります。
果実、果汁、花蕾、スパイス、それらのエキスなどを加え,さらに蜂密や砂糖を加えた酒で、「混成酒」ともいうようです。

ただ『ポワール・ウイリアム』(洋梨酒)はちょっと手がかかるようです。
「ウイリアム種、またはバーレット種の西洋梨から造るお酒です。いったん梨を破砕、発酵して、アルコール分4度程度の梨のワインを造り、それを2度蒸留します。この過程で補糖はせず、原酒にアルコールとシロップを添加したもの」だそうです。
by mouse1948 (2006-10-16 08:35) 

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